【垣花樋川(かきのはなヒージャー/俗称:シチャンカー)】
台風シーズンが去り、沖縄では観光のベストシーズンとなりました。
百名伽藍の近くには世界遺産の斎場御嶽や久高島、沖縄ワールド、ガンガラーの谷など多くの有名観光スポットがございますが、 それ以外にもガイドブックには載っていない素敵な場所が多く存在しています。
そのひとつが当館から徒歩でも行くことができる、ここ垣花樋川です。
「垣花」と「樋川」は、それぞれ採水地付近の地名を指します。
また、男川と女川の下流の水たまりは馬浴川(ウマアマシー)と呼ばれていますが、
かつてこの下流で馬に水を飲ませたり、馬の体を洗ったりしていたことから付けられました。
海を望む高い場所にあり、爽やかな秋風の中、樋川散歩道を進むと風の音から急に水の流れる音にとって代わる瞬間があります。
期待に胸を躍らせて矢印の方向へ進むと、新鮮な水で育てられているクレソン畑が目に飛び込んできます。
実は百名伽藍のある南城市はクレソンの産地で有名でもあります。
旬の時には百名伽藍でもランチやディナーでサラダとして提供させていただき、
お客様からご好評いただいております。
そのままクレソン畑を進むと急に視界が広がり、垣花樋川が姿をあらわします。
かつて採水地付近では稲作が盛んであったため、垣花樋川の水は稲作に利用されていました。
その後水浴びや洗濯、野菜を洗うなど水の利用法が増えていき、少しずつ地元民の生活に垣花樋川が浸透していきました。
垣花樋川の硬度は、1リットルあたり平均265〜280ミリグラムとされています。
名水百選に選ばれている水の中でも比較的硬度が高いため、飲みごたえがあることが特徴です。
また、水温が比較的高いことも特徴で、1年中水温は約23度に保たれています。
ベンチに腰掛け、足を水につけて友達とお話ししている姿や水遊びしている子供たちの姿もうかがえます。
水路を渡って流れ落ちる垣花樋川。この湧き水を汲みに訪れる人も多く、地元の人々の憩いの場として親しまれています。
透き通る水と苔のコラボレーションは美しいの一言に尽きます。
皆さまも是非一度、足をお運びくださいませ。