“ガジュマルにブーゲンビリアは良く似合う”
そう思い、石仏が鎮座するガマと呼ぶ空間に、この二種の木を石仏に寄り添うように植えました。
植えて10年も経つと、木々は石仏の頭上で絡み合い、日傘となって程良い影を作りました。
濃い緑葉が密生し生命力溢れるガジュマルの中に咲く、可憐で色鮮やかなブーゲンは、まるでガジュマルの花。
ガマに時折、心地良い風が吹く時、今を盛りと咲き誇る花は優雅に揺れ、ガジュマルの舞台で舞う踊り子のようです。
その空中舞台の下、高さ7メートル重さ35トンの苔むした巨漢の石仏は、目を細め嬉しそうです。